無菌病室での食事

Food in a clean room


白血球が減って抵抗力が無い時の食事は、生野菜ダメとか、皮の薄い果物はダメとか、厳しいルールがあって、実際に最初の抗がん剤治療を受けた病院では、1ヶ月以上、煮野菜だけ。持ち込み食品も限られていて、辛い思いをしました。

ところが、転院先の病院ではクリーンルームに入っていて、白血球が殆どゼロの状態でも、平気で生野菜とドレッシングが出てきます。発酵食品の納豆だってOK。皮付きのリンゴだって出てきます。

クリーンルームエリアの一角には、電子レンジやポットが置いてあって、病院の売店で買ってきた総菜や弁当を電子レンジで温めて食べている人もいます。

聞くと、ちゃんと管理して調理していれば生野菜だって大丈夫とか、いろんな事が分かってきたので、それを反映してこういう管理になっているとのこと。


ということで、この病院のクリーンルームでの病院食以外の食事上の留意点をまとめたのが以下の表です。

 種別 注意事項 食品例
 缶詰/瓶詰 形が変形していないか、表面に傷がないか確かめ、水洗い後開封、2時間以内に使い切る。プルトップタイプを選び、缶切りは使用しない。 果物缶、魚缶
 レトルト・冷凍食品 表面に傷がないか確かめ、水洗いしてから開封、2時間以内に使い切る。 レトルトカレー・粥・冷凍食品
 カップ麺 沸騰した湯(ポットの湯可)を用いて調理する。 カップ麺
 生野菜・生果物 新鮮で傷のないものを選ぶ。食べる直前に流水で30秒間洗浄後、皮をむく。ナイフも使用前に流水でよく洗浄する。あらかじめカットした生野菜・生果物をタッパー等に入れて持ち込まないこと。食品工場で加工された完全パック包装の生野菜・生果物は摂取可。食べ残したものは必ず処分すること。 トマト、メロン、キーウイ、リンゴ、イチゴ 食品工場加工の完全包装の生野菜・果物類
 アイスクリーム類 個別密封包装された袋パック入りか完全シール包装されているもの。 アイスクリーム・シャーベット
 氷 市販の密封包装された氷は摂取可。小さいものを購入し、極力早めに使い切る。素手で割らない。保存する場合は密封する。自室や自宅で作ったものは不可。 氷
 スープ・ティーバッグ 沸騰した湯(ポットの湯可)を用いて調理する。 粉末スープ、ティーバッグ
 飲料 無菌充填・加熱殺菌表示があり、賞味期限内のもの。開封後24時間以内に飲む。外国産飲料水は、製品の滅菌工程が不確かなため、国産品のみ可。 缶、瓶、ペットボトル、紙パック飲料
 アルミパック 無菌充填・加熱殺菌表示があり、賞味期限内のもの。 プリン、ゼリー
 パン 弁当 総菜類 基本的に完全密封され販売されているもの。コンビニ等消費期限記載のある工場調理のものをレンジ等で十分温めてから、開封後2時間以内に食べること。当病院販売の『焼きたてパン』は陳列前に個包装されたものであれば可。ただし、焼き上がり後2時間以内に食べること。食べ残した場合は処分する。 工場調理の消費期限記載のあるもの。サンドイッチ、総菜パン、菓子パン、おにぎり、めん類、弁当、総菜類
 菓子類 密封包装(フィルムパック、アルミパック等)のもの。開封後2時間以内に食べ切ること。 あめ玉、ガム、密封包装菓子
 嗜好品 完全密封され、1食分ずつ個別包装してあるものを、その都度使い切る。 フリカケ、お茶漬け海苔
 調味料 完全密封され、1食分ずつ個別包装してあるものを、その都度使い切る。 袋ソース、袋ドレッシング
 家庭調理食品 家庭で調理したものは、清潔な取り扱いの下、2時間以内で食べるようにする。 素手で触らずタッパーなどに入れる。
   

 摂取不可食品
 1.生の食品(肉、魚介類、卵、半熟卵、握り寿司等)
2. 野菜の新芽(もやし、アルファルファ豆、ブロッコリースプラウト等)
3. 冷凍果物、未加熱のドライフルーツ、密封袋包装されていない燻製、干し物等
4. 発酵食品(藁の中に入っている納豆、生味噌類)
5. カビを含んでいるチーズ
6. 減塩梅干、自宅で漬けた漬け物、八百屋などで購入した密封包装でないもの
7. 生の木の実(殻付きのくるみ等)
8. 殺菌されていないハチミツ
9. 加熱していない豆腐(豆腐屋で購入するような充填製法でないもの)。工場で充填されたパック入りは可。
10. 陳列棚にあるような個別包装していないパン、総菜類
11. 調理後、2時間以上経過した食品(デパ地下総菜含む)
12. 期限切れの全食品
13.ハンバーガー、アイス、牛丼、めん類などのファーストフード系店舗で購入のもの。露天の商品、ほかほか弁当など
14. グレープフルーツジュース(免疫抑制剤内服によるもの)