娘のこと

About my daughter


白血病で入院して、高熱で命の危険を感じていたある夜、とても鮮明な夢をみました。

長い、滑りやすい階段を、娘と二人で手を繋いで降りている夢でした。

『ツルツルする』
『ひろちゃんはね、すべっても転ばないからだいじょうぶだよ。どうしてか分かる?』
『どうして?』
『すべっても、パパがしっかと支えるから。でも、すべらない方がいいから気をつけて降りようね』
『うん』


夢に出てきた娘は、5才くらいの姿でした。


女の子にとって、物心がつく頃に、絶対的に自分を守り、愛してくれる異性(父親)がいると認識することはとても重要だと思います。「人生、自分は勝ち組!」とインプットされるのでしょう。

学生時代、就職、恋愛、結婚、すべてを通して『自分は人から愛される資格があるんだ』というのがベースにある女の子は頑張れるし、幸せになれます。いろいろな女性をみるにつけ、『ああ、この娘は父親に愛されたんだな。人生、勝ち組と思って生きてきたな』と分かることがあって、そういう女性は外面はどうあれ、上品さと優しさがある気がします。

そういう意味では、私は意識はしなかったものの、娘にとってはいい父親だったのでしょう。

娘の方も、小さい時からお父さん子で、パパ、パパと慕ってくれました。高校生になるまで、勉強を教えたり、一緒の部屋で寝たりしていました。

その後、娘からのメールには・・・

勿論、パパは世界一のパパだと思うよ。
他の誰と比べても私が一番幸せだと思う。

絵本を読んでいて、ノンタンならパパの読む声が頭の中で聞こえるし、他の絵本もパパならこういう風に読む、というのが分かる。
子供の時、かなり読んでもらったんだと思う。

友達と関係ない話をしていても「お父さん、優しかったでしょ」とズバッと言われる時も。私の言動をみていたら分かるらしい。

本当にありがとう。

今の私は人生順調でパパに心配してもらうことはないけど、世の中がパパを必要としているので、病気に負けるわけにはいきません。

絶対、絶対治してください。パパなら大丈夫と信じています。

とありました。


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