痛くない骨髄穿刺の受け方

Bone marrow examination


白血病の場合、骨髄の造血組織に針を刺して、骨髄血の採取や生検のための組織採取を行います。これを、骨髄穿刺(こつずいせんし)、あるいは単に『マルク』と呼びます。

造血機能や血液疾患の原因、さらに腫瘍細胞の有無などが明確になるため、血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定において重要な検査です。

通常は、背中側から腰骨に針を刺すのですが、年齢とともに造血機能が衰えてくるので、胸骨から採取する場合もあるとのこと。

右図はガン情報サイトにあった、骨髄穿刺のやり方の図。

うつ伏せ、または横に前屈みになって、背中側から針を刺します。前の病院では、無菌病室のベッドの上で前屈みで処置しましたが、転院先の病院では、処置室に行って、うつ伏せで採取しました。

私の場合、入院時には骨髄がスカスカ状態で採血ができず、太い針に変えて生検用の組織をとりました。また、胸骨でもやってみようということで、胸からも針を刺したのですが、それでも採血できませんでした。


右の写真は、骨髄穿刺の跡です。左側の腰骨の方で、右側にも同様の跡があります。

実は、最初の病院で、入院したその日にベッドの上で、訳も分からず針を刺された時には、怖さが先に立って痛みもかなり感じました。

最初に痛み止めの麻酔注射をしてから骨髄穿刺用の針を刺すので、実際の痛みはあまり無いのですが、『押されるような感じがあります』と医者が言う通り、針が骨に当たったとか、深く刺してきたというのが分かるのです。

特に、最初の病院では、骨髄がスカスカで、吸引しても血が出てこないというので、別の医師が変わってやってみたり、仕方なく生検用の組織だけでも採取しようと、太い針に変えて刺したりして、恐怖もあって、針が骨に当たるたびに痛みに感じました。

その後も、担当医師が若く真面目な方で、丁寧にひとつひとつ説明をしながら処置を行い、私は神経を研ぎ澄ましてそれを感じるという状況でした。


何度目かの骨髄穿刺を受けた後で、しゃべりながら骨髄穿刺を受けると、気が散って、痛みを感じないという事が分かりました。麻酔をしているので、実際には痛くないのです。ただ、神経を研ぎ澄ましていると、針の動きを痛みに感じてしまうだけ。

そこで、医師に『しゃべってて、いいですか?応答してくれなくていいですから』と断って、いろんな話をしました。

1.子供の頃に昆虫採取がはやっていて、標本が腐らないように、防腐剤と注射器のセットを持っていた。蝉とかトンボを捕まえるたびに注射器で背中に針を刺して薬剤を注入していたので、いまその報いがきたのだと思う・・・

という話は、医者が『笑って手元が震える』というので失敗。

2.ポンペイのローマ時代の遺跡に行くと、上下水道などのインフラ、神殿や円形競技場、浴場、居酒屋やレストランから売春宿まで、現在の都市にあるものは何でもあるのだが、病院だけが無い。ローマ人は、衛生に気を遣い、運動をして、病気にならないように努めたが、一旦、重い病気になると、従容としてそれを受け入れ、自ら食を絶って苦しまずに死んでいったようだ。私もローマ人のように、面倒な事になりそうだったら、あるところで受け入れたい・・・

という話は、医者が『治る病気なんだから、頑張って治しましょう』と応答して失敗。

3.仕事関係の、核融合の話とか、先端ガン治療のBNCTの話は、医者が応答して集中できないようなので、失敗。

なかなか難しいですが、ともかく、しゃべっていると気が散って、骨髄穿刺も痛くないです。