無菌病室での面会について

Visitors to a clean room


無菌病室の患者は正常な白血球数が足りなくて抵抗力が弱っていますから、外部からウイルスや細菌を持ち込まれたらイチコロです。健康な人にはなんてことのない、ごく日常的な細菌やウィルスが、無菌病室の患者にとっては命取りとなってしまいます。

基本的には面会謝絶。特に病原菌を持ち込み、走り回ってそれらを撒き散らす可能性のある小学生以下の子供は無菌エリアへの立ち入りは厳禁です。

見舞いの品にも注意が必要で、花とか置物、ぬいぐるみなど、埃がついたり雑菌が繁殖しやすい物は持ち込み禁止です。

最初に入院した病院では、12月から5月のインフルエンザシーズンは誰であろうと面会謝絶になっていました。家族からの届け物なども含め、看護婦が預かって一切の面倒を見るとのこと。それ以外の季節は、最小限の面会を認めるということになっていて、無菌エリアの入口のところで荷物を預け、頭の先からつま先まで、無菌カバーをして、もちろんマスクをして手を洗ってから病室に入るという手順でした。

病室では、アイソレーターと呼ばれる空気清浄機の出力を上げ、アイソレーターからの風の下流側に座るように勧められます。

ネットとかで調べると、もっと厳格な病院では、患者は無菌エリアに完全に隔離されていて、面会廊下からガラス越しに面会し、会話はインタホンで行う所もあるようです。

転院した先の病院も、昔はガラス越し面会でインタホンでの会話だったそうです。その後、そこまでする必要は無いということになって、現在は、二親等までの親族に限って病室への立ち入りを許可しています。

無菌エリアの入口は二重の扉になっていて、一番目の扉を開けた所で不必要な荷物や服を置き、手を洗ってマスクをしてから二番目の扉を開けて無菌エリアに入る。各病室の入口には消毒スプレーが置いてあるので、最後にそれを手につけてから病室に入る。病室内ではアイソレーターの風の下流側に座るというのは同じです。前の病院で行っていたような、全身の防菌カバーはなく、『雑菌を持ち込まないように注意してくださいね』との注意だけでした。


ガラス越し面会を現在の形に変えたのは、面会による患者の精神的な支えと、病原菌持ち込みリスクとのメリット・デメリットを比較した結果だと思います。ここは全国の病院の模範になるべき病院なので、全国の無菌病室もここと同様に変わっていくのではないでしょうか。

写真は、無菌エリアの休憩場所。テーブルとソファーがあって、面会に来た人ものんびりできるようになっています。患者も使うのでマスクは必須ですが、無菌病室での患者との面会は最小限にして、この休憩場所に控えていつでも面会できるというのは患者にとっても力強いですね。