患者仲間と

With patients


最初の病院では、無菌病室は基本的に個室で、廊下に出て行くことは殆どなかったので、患者どうしの会話はありませんでした。

転院先の病院では、同様に無菌病室は個室なのですが、無菌エリアの中に広い休憩エリアがあって、ソファーやテーブルが並んでいます。退院近くの人がリハビリの運動をするためのマシンも置いてあったり、すぐ横には、ポットや電子レンジ、オーブントースターがあって、院内の売店で買ってきたお総菜を電子レンジで温めて食べている人もいます。

基本的には個室に閉じこもって過ごしているのですが、毎日、お掃除のおばさんが来て、20分くらいかけて部屋を隅々まで清掃するので、その間この休憩エリアで待っています。また3日に1回、ベッドのシーツの交換作業があって、その間も休憩エリアで待っています。その時に患者同士で挨拶をして、会話が始まりました。

病院では一般的にそうかもしれませんが、やはり、お互いの病状を話していると、病状の重い人の方が尊敬されるというか、発言権があります。皆さんの大変さと比べると、私などはまだまだなので、拝聴するばかりです。

ある日、抗がん剤の副作用の話になりました。

まず大変なのが口内炎。口の中が真っ白になったり、舌が歯に当たるところが化膿して、常に痛みがあるそうです。

あと、吐き気や嘔吐。すぐに吐いてしまって、限られたものしか食べられない人も多いようです。そういえば、食膳を返却する時に、100%食べているのは私くらいで、他の人はたくさん残しているなあと思っていました。

下痢や便秘の人も多いようで、下痢止めの薬や下剤を飲んでも、治らないとのこと。

私がいちばん大変だと思ったのは、痔のあるおじいさん。もともと痔がある上に、骨髄抑制になると、血小板が減るので血がとまり難くなり、また白血球がすくないせいで化膿がひどくなる。出すのが怖いから食べられなくて点滴に頼っているとのこと。

私の場合は、もともと心臓に不整脈があって、イルダビシン(商品名:イダマイシン)のアントラサイクリン系の抗がん性抗生物質は心筋障害の副作用があるので、心臓が大丈夫かどうか、前の病院で心配されたこと、そのために心臓内科に行ってエコーの診断を受けたり、ポータブル型の心電図計を常時、身体に装着していたことなどを、話を大きく膨らませて話しました。