点滴針−中心動脈カテーテルを刺す

Catheter


抗がん剤や抗生剤、生理食塩水の点滴や、採血のために、入院するとすぐに点滴針を刺します。高濃度の薬剤が血管を痛めないように、先端が心臓近くの太い血管(中心静脈)まで届く管で、専門的には中心静脈カテーテルというようです。

最初の大学病院では、太ももの付け根から刺しました。下の毛が邪魔になるので、まずは大切な箇所の右半分を剃毛して、針を刺し、管がきちんと中心静脈まで届いているかを、病室に過般型のX線撮影機を運び込んで確認しました。管の長さは20センチくらいでしょうか。お腹のあたりまで来ているそうで、X線写真も腹を中心に撮りました。


あと、投与する薬剤が多くなって、輸血もしなくてはならないというので、左手首にも点滴針を刺しました。これは中心静脈までは届いていないと思うのですが、細い点滴針で、これを使って赤血球の輸血などを行いました。この手首のはパソコンのキーボードを打つのにすごく邪魔で、メールの返信が満足にできませんでした(するなよってことですね)。




転院先の病院では、左腕から刺しました。PICCと呼ばれる中心静脈カテーテルで、管は心臓近くの中心静脈まで届いており、薬剤の投与のほか、採血や輸血もこれを使います。


私の場合の管の長さは、38センチ。測ってみると、挿入箇所から腕の付け根までが約23センチなので、腕の付け根から更に心臓方向に15センチくらい入っていることになります。

挿入した後は、ひとりで放射線科まで行って、X線写真を撮ってもらって、きちんと管が届いているのを確認しました。


転院先の病院の医師によると、この病院では、中心静脈カテーテルは腕からやるのが主で、太ももの付け根は衛生的な問題もあるので殆どやらないとのこと。腕に問題があってPICCが使えない時は、首からやるので、太ももの付け根は最終手段だそうです。

太ももの付け根の場合、毎日シャワーに行く時に看護婦さんにカバーをしてもらうのですが、局部のすぐ近くなので、ガーゼなどで局部を隠しながら作業をしていました。採血するのも、点滴針の保守をするのも、パジャマのズボンを下ろして、局部を気にしながら(看護婦さんは慣れているから気にしないし、私も男ですから特に気にしないのですが、それでも)モロに出ないように注意が必要でした。

女性の患者の場合はやはり気になるのではないでしょうか。転院先の病院では、男性の看護士も多いため、太ももの付け根を覗き込むのは難しいような気がします。

太ももの付け根ではなく、左腕のPICCで嬉しいのは、バスタブに浸かれること。

私は自他ともに認める温泉好き。ぬるめの白濁した硫黄泉にいつまでも浸かっていたい人なので、普段はシャワーでいいにしろ、外国旅行中でも1週間に1回はたっぷり湯をたたえたバスタブに肩まで入りたいのです。

太ももの付け根だと、いくらカバーをしても、湯に長時間浸けるのは無理ですが、左腕であれば、腕を上げておけばOK。

転院先の病棟には、クリーンルームのシャワールームの他に、同じ階に右写真のように、バスタブ付きのお風呂があって、白血球が十分ある時には、バスタブに浸かってリフレッシュしました。


というふうに、太ももよりも腕のPICCがスマートでいいのですが、問題は私の腕の血管が奥にあって針を刺すのが難しいこと。実際に、最初に刺した時も、1ヶ月後の2回目の時も、最初に失敗して、あたりを血だらけにした後にやっと刺すことができました。

ああ、血管が出ている人が羨ましい・・・